世界を変える美しい本 (せかいをかえるうつくしいほん)

本好きの憧れ、
タラブックスの挑戦を伝える

南インド・チェンナイの出版社「タラブックス」といえば、ハンドメイドの本で知られています。ふっくらとした風合いの手漉き紙に、民俗画家による絵を版画の技法で印刷し、職人が一冊ずつ糸でかがって製本した絵本は、世界中で愛されています。インド各地には多様な民俗画家が存在し、壁や床に絵を描いたり、民芸品をつくったりしています。タラブックスを設立したふたりの女性は、こうしたインドの生活の中で育まれてきた表現活動を「本」という媒体に結びつけました。

「世界を変える美しい本〜インド・タラブックスの挑戦」は、タラブックスの本づくりの全容を伝える初の展覧会です。ハンドメイド本を中心に、原書や原画、さらには写真やメイキング映像など約300点の資料を展示しました。eaでは、同展覧会の宣材物と図録のデザインを担当しました。

ポスターは、タラブックスの名を世界に知らしめた代表作『夜の木』がメインビジュアル。絵本と同じ手漉き紙に、シルクスクリーン印刷しています。